★質問
外国籍のパートナーと同棲をするつもりです。
外国籍(台湾)のパートナーが今度日本語学校に通うために来日し(卒業後は日本で就職の予定)、それに伴って同棲を始める予定です。
私自身は今実家暮らしなので物件を探さないといけないのですが、彼の来日までに部屋を見つけたく、部屋探しや内見は私1人で行う予定です(契約においても私1人が契約人になります)。
1人で同棲のための物件を探すことは可能でしょうか。また、私は安定した収入がありますが、同居人が外国籍かつ来日後しばらくは学生で収入がない状態となるので部屋探しや交渉等で不利になるのではないかと心配しています(パートナーが外国人と言うだけで嫌な顔をされる大家さんも多いと聞くので)。実際にパートナーが外国籍という理由で賃貸を断られるということは多いのでしょうか。交渉等に際して気を付けておくことがあれば併せてご教示いただきたいです。
相談者様
相談内容を拝見しました。
一般的に複数人で入居する場合、契約者(賃借人)を複数とする契約もあるようですが、多くの場合は、一人が「契約者(賃借人)」それ以外が「同居人」という形で契約をします。
そして、その場合、契約に伴う法的な責任は原則として、「契約者」のみ(連帯保証人がいれば連帯保証人も)が負い、同居人は契約に関しては無関係です。例えば、家賃の未払いが発生しても請求するのは「契約者(賃借人)」ですし、同居人が設備を破損したりして原状回復する必要が出た場合も賃貸人は契約当事者である「契約者(賃借人)」に請求することになります。
また、契約に連帯保証人が必要の場合、通常、契約者(賃借人)が出すことになります。
上記理由から、一般的には同居人は未成年や学生であろうが、無職・無収入であってもとくに契約には直接影響しませんので、パートナーさんが学生であることは大きな問題ではありませんので心配される必要はありません。(もし、同居人が無収入であることが問題となるなら、一般的な子供のいるファミリーも入居できなくなってしまいます)
それよりも賃貸人は入居者の関係性を重視する場合も多いです。
ネットで「2人以上で入居可」となっている物件も問い合わせを入れると
①
家族のみ可
②
異性との同棲も可
③
同性とのいわゆる「ルームシェアも可
など、物件により入居条件はまちまちです。こういった条件は賃貸人(管理会社)によって異なるので、仲介の不動産屋に最初に伝えて確認してもらえばいいのではないかと思います。
確かに様々な理由で外国人の入居を嫌がる賃貸人がいるのも事実ですが、相談者様の場合、相談者様自身が契約者となるようですので、外国人のみで入居する場合よりもかなりハードルは低いのでそこまで心配なさる必要はないと思います。同居人が外国人であることを理由に断る賃貸人も一部いるかもしれませんが、契約者ではないので、そう多くはないと思います。
交渉等での注意点というほどではないですが、最初に全部、危惧されていることも含め仲介の不動産屋に伝えておくことをお勧めします。通常、内覧の前に不動産屋は案内方法を管理会社に確認すると思うのですが、その際にそういったことの確認もしてくれると思います。内覧も終わり、申し込みの段階でいろんな話が出ると、条件的に不可な物件であったりして、内覧の二度手間にもなりますし、人によってはいいにくくなったりするかもしれません。こちらの相談コーナーにも(気が弱く言い出せなかったのか)不本意ながら契約してしまって悔やまれているといった投稿も時々みかけます。後々、そういったトラブルにならないためにも伝えるべき条件面や心配事は箇条書きにして事前に用意しておくことをお勧めします。
一人で申し込みにいくことも心配されているようですが、特に問題はありません。仲介の不動産屋は仲介だけですし、現場に入居予定者全員がいかないといけないなんてこともありません。また、契約の相手方である賃貸人と会うということもありません。
素敵な同棲生活になるといいですね。