修理費用を立て替えた場合
★質問
4日前に賃貸に引越しました。
入居1日目の夜中にトイレが故障し、流れなくなりました。管理会社に問い合わせるにも、夜中0時をまわっていたため、連絡は難しいと判断しました。
とはいえ、トイレが使えなくなるのは困るので一刻も早く直したいと思い、修理業者さんに連絡し、直してもらいました。
トイレの便器を外さなければいけないほど大掛かりな修理だったため、費用が9万円もかかってしまいました。
翌日管理会社に費用を負担してもらいたいと交渉したところ、
「個人で手配した修理に関してはお支払いできない。24時間サポートを使えば費用はかからなかった」
と言われました。
24時間サポートは鍵受け渡し時に案内いただいたそうですが、サラッと言われただけだったので、故障時にはそこまで頭が回りませんでした。
24時間サポートに連絡しなかったのはこちらの落ち度かもしれませんが、入居初日のトイレの不備は明らかに管理会社が負担すべきなのに、こちらで負担しなければならないのがどうしても納得がいきません、、。
なんとか費用を負担して貰えないかとしつこく交渉したのですが、何を言っても無駄でした。
修理費用ではなく家賃減額などでは対応できないのかと言ってもできないと言われました。
昼間であれば、管理会社に問い合わせることができ、24時間サポートまでたどり着けたと思うのですが、深夜だったのでこのような事態になってしまいました。
入居初日に故障があるなんてことは普通ありえないと思うのですが、言葉だけの謝罪で誠意が全く見られず、管理会社の対応がいい加減で腹が立ちます。
修理費用はこちらで負担するしかないにしても、なにか別のことで減額してもらえることなどできませんでしょうか?例えば退去費用減額など。。
難しそうであれば、諦めようと思います。
アドバイス頂けると幸いです。よろしくお願いします。
★弊社のアンサー
相談者様
相談内容を拝見しました。
真夜中のトイレの故障ということで、相談者様のお気持ちも十分に理解できますし、初期のトラブルということで、納得できないのはなおさらかと思います。自分も家ではないですが、過去に中古車の不具合で、疑問に思ったことがあり、本件とは関係ないですが、その経験を少し書かせていただきます。
自分は以前、中古車を買い、その後の車検の時に車検の見積もりを何件か出してもらいましたが、ディーラーで50万円と出されました。どうやら故障個所があり、修理をしないと車検に通らないとのことでした。中古車本体自体の購入価格が車検費用より安かったので、車検をせず、中古で買い替えることにしましたが、車検のパスする基準は持ち込んだところによって、かなり差があることもこの時に実感しました。ディーラーは厳しめの基準で、よそですればパスする可能性があるような箇所も要修理となることもわかりました。
つまり、中古車購入時に新たに車検をして納車してもらっても、ディーラー基準だと通らない車もそのまま販売されてしまう可能性も十分あるということを勉強しました。
買い替えでは1年ほど車検が残っている中古車にしたのですが、前の経験から中古屋の保証に加えて、高いと思いましたが保証会社の3年保証にも申し込みました。そして、1年が経ち、今回、車検を迎えるにあたり、最も基準が厳しいであろうディーラーに持ち込み、見積もりを出してもらうと、やはり50万円ほどの見積もりが出てきました。要修理が何か所もあったので、証拠はないですが、購入時にはすでにこの状況であった場所もあるのだろうと思います。保証に入ったのはこういった状況も想定してのことだったので、本当によかったと思いました。
今回、加入していた3年保証もよく読みました。そうすると、「購入時より1カ月は免責期間」となっていました。理由を調べると、中古車は初期不良がそこそこあるから免責期間が設けられているとの書き込みが多数見られました。やはり中古車販売時に車検をしてもディーラーなど基準が厳しいところならひっかかる箇所も修理せず、そのまま販売している業者さんもあることが推測されます。その対策として、保証会社は1カ月の免責期間を設けているようです。中古車を買うなら保証に入り、早い目にディーラーでチェックしてもらうべきだとつくづく思いました。
かなり話はそれましたが、賃貸物件には、車検のような制度がありません。実情で言えば、前の人が退去したあと、換気扇が回るか、お風呂はちゃんとお湯を沸かせるか、など1つ1つの設備を確認したりはしないです。基本的には不具合が出た時の事後対応になりますので、今回、相談者様のトイレの不具合はたまたまそのタイミングで起こってしまったのではないかと思われます。もちろん、入居前に車検のような制度があれば、防げた可能性もありますが、形骸化したものであれば、それも難しいかもしれません。
また、費用負担に関しては(相談者様は管理会社が負担するものと書かれていますが)管理会社ではなく、通常は賃貸人である家主が負担するので、管理会社は手配するだけです。今回、相談者様はトイレの修理に9万円もかかってしまったようですが、残念ながら、費用請求してもかなり難しいように思います。
その理由はいくつかあります。1つは先ほども少し書きましたが、費用を負担するのは通常、管理会社ではなく「家主」です。管理会社は故障があれば家主に連絡し、業者を手配します。原則として、すべて決定できるのは物件の所有者である「家主」であって、管理会社はその指示に従うだけです。見積もりが出て、修理にするか、交換になるか、その決定権も通常は家主にあります。
そして、勝手に修理してしまっても代金請求が難しくなる最大の理由は「適正な料金や工事であったかわからない」からです。よく報道されていますが、修理業者は一部、ぼったくり業者もおり、仮に賃借人が自由に修理し、その費用を請求できるとなると、必要以上に賃貸人の費用負担が増えるリスク原因にもなります。今回、トイレの修理に9万円かかったようですが、概ねトイレの便器自体を交換するのが10万円前後でできますので、修理内容がわからないので何とも言えませんが、適切な値段であったかどうかも疑わしい可能性があります。修理後に代金だけ請求できるとなると、それが適切であったかの見極めもできず、費用負担というリスクだけ賃貸人にとなってしまうので、ご自分で判断し決定した代金を家主負担にするということはやはり難しいと思います。
また、故障個所の原因究明をし、場合によっては、賃貸人ではなく、賃借人の負担になる可能性もあります。トイレの故障で、「トイレ詰まり」は比較的多いです。故障の原因が適切な使用でない場合・・・・例えば、ティッシュペーパーなど流すべきでないものを流した場合や一度に大量のトイレットペーパーを流した・・・・などの場合は、賃借人負担とされる可能性があります。通常使用であれば、費用負担は家主になりますが、現場にいる賃借人はもし、原因が賃借人にあれば、その説明をその場で受けることができますが、家主はそれができないので、費用負担する家主側の業者が修理をし、責任が使用者にあるのであれば、現場でその説明もするのが通常かと思います。
あと少し話が違うかもしれませんが、法律では「自力救済の禁止」も定められています。例えば、「盗まれた自転車を発見し、勝手に持ち帰る」「夜逃げした部屋に残されたものを勝手に処分する」など、権利を侵害された場合であっても法的な手続きなしで勝手にその権利を回復させることは原則、禁止とされています。
本件はこれに該当するかどうかはわかりませんが、緊急時とは言え、手続き通り(今回であれば管理会社等に連絡し、対応してもらう)のが、原則であるのはご理解いただけるのではないかと思います。
自分も知識不足で過去に失敗した経験もあるので、相談者様の心情は十分理解できます。今回は夜中の緊急時とのことですからなおさらでしょうが、やはり代金請求は難しいかと思います。お役に立てず、申し訳ありません。
★相談者様のレス
ご回答ありがとうございます。請求はやはり難しいのですね。夜中でなければ本当にこのような事態にならなかったと思います。トイレが詰まっていた原因は、修理業者さんによると3mも先に詰まりがあったらしく、私が原因では無いことははっきりしています。入居早々こんな運の悪い出来事に遭ってしまうとは思いませんでした…。引越しでヘトヘトだったのに、修理のため3時まで起きていなければならず、とても辛かったです。そのせいか体調を崩してしまい3日間ずっと熱が出ています。少々愚痴ってしまいましたが、今回は泣き寝入りするしかなさそうですね。私のような酷い目に遭う人が今後出ないようになればいいなと思います。ありがとうございました。