実際の物件が説明と異なっていた
複数のトラブルが発生して困っています。長文で申し訳ないですがお助けください。
2年前にフルリノベーションした木造賃貸物件(1ldk築50年)に2か月前から住んでいます。間取り等は気に入っているのですが、物件探しの時にみた概要書には浴室乾燥機付、インターネット完備と記載されていたのに対し、実際は24時間稼働の換気扇があるだけ、インターネット対応(ADSLのみ)でした。概要書との差異を理由に取替工事なり家賃の引下げを申し出ることはやはり難しいでしょうか。また通常の概要書において浴室乾燥機と書かれた場合の一般的な機能(暖房乾燥送風機能の有無など)を今後の参考のため教えて欲しいです。
また、浴室乾燥機について調べる中で24時間換気の設置義務を知ったのですが、この家には浴室換気扇とレンジフード、エアコンはあるもののリビングや部屋に換気扇らしきものはありません。正直換気には困っていませんがこれは法令違反なのでしょうか。違反している場合どのような対処を依頼できるでしょうか?
最後にインターネット完備ではなくASDLでは使い物にならないため光回線を引けないか電話で大家に申し出ました。大家(管理人も兼務)から許可は得たものの、その時何故か考え方がおかしい、まともじゃない等の暴言を浴びせられました。あまりに急に言われたので録音等はしていません。物件自体は気に入っているためすぐに引き払う予定はないですが、更新の拒否等でいずれ引っ越しせざるをえないかもしれません。この場合は消費者生活センターと弁護士どちらに相談すればよいのでしょうか。
相談者様
ご相談内容全てではありませんのでわかる範囲でになります。ご容赦下さい。
①
物件概要書との違い
浴室乾燥機の正式な定義についてはわかりませんが、換気扇は風呂場には必ずついていますし、それを浴室乾燥機とは言わないと思います。概要書の記載は交渉材料の一つにはなると思いますので、交渉するのは良いと思います。ただし、重要事項の設備欄には「現況と異なる場合は現況を優先とする」等の文言が書かれている場合も多く、賃貸人により、対応は異なると思います。
②
24時間稼働換気扇の設置
建築基準法は施行「後」、建築された建物が規制の対象となり、施行「前」の建物には適用されません。(例えば、耐震基準など)。相談者様の物件は施行時(2003年)より古いので、本件は適用されない(法令違反ではない)と思われます。
③
更新の拒否について
まずは契約書を確認してみて下さい。一般的な契約は「普通借家契約」ですが、最近はわざわざ「定期借家契約」にしている賃貸人もいます。
普通借家契約の場合、大家が更新を拒絶するには正当な事由が必要ですので、正当な事由なしに相談者様を追い出すことはできません。しかしながら、定期借家契約の場合、期間終了時に明け渡すことが原則です。ですので、定期借家の場合、再契約せずに契約が終了になることもあり得ます(再契約もあり得ます)が、契約が普通借家なら、設備の不備の相談しただけなので、更新の拒絶はできないかと思われます。
④
相談
消費者センターでも法律的な問題等のアドバイスはもらえると思いますが、例えば、相手方が企業で同様の被害が出ているなどでなければ、直接、解決に向けての着手(相手方との交渉)は難しいかもしれません。具体的に賃貸人が何らかの手段に出てた時、相手方と交渉し、法的に解決するとなると弁護士に相談することになるかと思います。
ただ、専門的な第三者に相談以上のこと・・・直接、着手(相手方と交渉してもらうことなど)は十分に考慮した後でなさった方がいいかと思います。これは退去のことのみならず、物件概要書の違いに関しての交渉もですが、目的は相手に法的な正当性を認めさせることではなく、「快適に住むこと」だと思うのです。第三者を入れてしまうと、賃貸人も過剰に反応してしまうことも多いのではないかと思うので、隣人とのトラブルと同様、賃貸人とのトラブルも快適さを大きく失うリスクかと思います。