賃貸物件の欠陥
8月下旬に中古賃貸物件を内見し、9下旬入居の申し込みをした。その後上旬の契約時に欠陥が発覚。ミニキッチンに元々設置されている冷蔵庫の水漏れで、キッチンユニットの底(木の板)が抜けている由。内見では隠れて見えず。オーナーが修繕はしてくれるらしいが、入居までには不可能とのこと。修繕内容と時期が不明確のまま契約したくないが、入居の時期はできればずらしたくない。どうしたらいいでしょうか。入居後の修繕内容と時期、遅れた場合の違約金などの取り決めも交わした上で契約し入居する事もあり得ますか。どうぞ宜しくお願い致します。
相談者様
現時点では、「契約の成立前」とのことですので、契約の内容はできる限り相談者様の意向も含め、納得できる形がいいですよね。しかしながら、希望の入居日には修繕の工期が間に合わない状況ということですので、どうしてもその物件にこだわるなら、落としどころの線引きをどうするか、妥協点も含め、整理して考えられた方がいいと思います。
工事に関して言えば、一般的には「冷蔵庫の床が抜けているから修復して欲しい」という程度の発注でとどまるのではないかと思われますので、修繕内容は通常の使用に問題がない程度だと思われます。また、一般的に大家は工事をどこかの業者に委託していると思われますので、工事の完成時期は業者次第で大家が急いで修繕したくても実際は難しいです。相談者様の場合もおそらく工期を業者に確認して、間に合わないと判断されたのではないかと思います。
一般的に入居中に設備等に不具合が発生した場合でも、修繕するだけで、生活ができないレベルでなければ違約金の支払い等、金銭的な補填はありませんので、修繕工事が相談者様の希望入居日に間に合わなかったとしても、違約金の設定を契約に盛り込むことは一般的には難しいと思います。
以上、お伝えした内容は、一般的な大家側の対応であって、相談者様と大家側との話し合いの中で、より納得できる形で契約できることもあるかもしれません。どうしてもその物件に入居したいので入居後の工事でもいいのか、それとも納得できない形なら他の物件にするのか、妥協点も整理した上で大家側と交渉してみられてはどうでしょうか。